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廉価版(れんかばん)とは、ある製品を普及の促進などの目的のために低価格化した商品のこと。「普及版」(ふきゅうばん)や「低価格版」(ていかかくばん)と呼ばれ、CDやDVDなどのソフトウェアの場合は「廉価盤」と呼ばれることもある。業種にもよるが、「廉価版」と「ローエンド」の区別が曖昧なものもある。 以下に各分野の具体例を挙げる。 == パーソナルコンピュータ == パーソナルコンピュータの部品(パーツ)は、低価格化の要求に応えるために性能を一部削って価格を下げたものが多数存在する。例えばCPUにおいてかつてはPentiumの廉価版がCeleron、Athlonの廉価版がSempron、Duronであったが現在ではPentiumもAthlonもそれぞれ廉価ブランドの位置づけになっている(Intel Pentium (2010年)、およびAthlon Neo参照)為、Core iシリーズ(i7/i5/i3)の廉価版がPentium、さらに低価格なものがCeleronとなる。AMDでは2013年現在の場合、FX、 A-Series、E2-Seriesの順(ノートPC用ではA-Series、E-Series、C-Series、Turion II Neo、Athlon Neoの順)となっている。 ビデオカードでもメモリ搭載量や帯域幅を削るなどして機能を抑えた廉価版がある。チップはハイエンドを軸に設計し、その動作速度、内部のシェーダーの数、メモリの量・速度・帯域幅などで差別化して廉価版としている。 また、完成品のパソコンにおいても、特に自作パソコンと構成的にほとんど変わらないホワイトボックスパソコンを主力製品としている直販メーカーでは、ケースについてそれ単体ではなくATX電源がセットになっている物を調達したり、マザーボード・CPU・メモリなどのパーツ単位で見ても、パーツメーカーや電機メーカーが型落ちや余剰品として抱えている在庫のパーツを大幅な値引きと引き替えに一括大量購入したりするなどの手法でパーツの調達価格を抑制し、廉価版モデルの低価格化を実現させている場合もある。その為、直販メーカーの廉価版モデルの中には、CPU・マザーボードなどで現行モデルのローエンド向けパーツではなく、1~2世代前のミドルレンジ向けパーツが使用されているなど、事実上、ミドルレンジ製品の数シーズン型落ちとでも言うべき構成となっている製品が見受けられることがある。また、廉価版パソコンの場合には画像出力にはマザーボードに内蔵されたグラフィック機能が使用され、ビデオカードは省略されていることが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「廉価版」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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